エントリー

TICAブランチクラブとしてのクレド18年の歩み 4

  • 2013/11/08 07:05

VOL3 より

●キャットショーに行ってみませんか!

 初心者向けに丁寧にショーにエントリーするための心得から始まって、ショー当日に用意するケージカバー、敷物、フードのこと、会場に着いてしなければならないこと、ショーが開始してから審査が進行する手順、ディビジョン、ファイナル得点表などなど、わかりやすく解説されています。

ショースケジュールも掲載されていますが、ひと月2回程度、4月には3回入っています。ECCさんはもうこの頃から4月のショー行っていらっしゃいました!ちなみに4月7日、4月21日がECCさんのショーとなっています。

●FIP/猫伝染性腹膜炎

 宇都宮の臼井犬猫病院院長 臼井良一先生、愛知県福岡動物病院院長 福岡正典先生からも診断基準、多頭飼いの場合のアドバイス、治療法などに関してのご意見をいただき掲載いたしました。

この当時、FIP抗体検査が陽性と言うだけでオーナーさんはパニックに陥り、安楽死を選択するという行き過ぎた反応が出ていました。臼井先生、福岡先生共に経過をよく見守るべきというアドバイスをいただいています。

 ●猫の雑学その2   鈴木録

猫の祖先、黒猫、猫舌のことについて。

●アワードポイントの計算法 (下)

コングレスの種類とコングレスの場合のスコアリング

今でこそどなたもよくご存じのコングレス、でも、まだショーで取り入れたクラブは少なかったのです。

 ●From TICA

TICA会長が引き続きジョージア モーガン氏、Asiaディレクターは根上淳氏から大平智恵子さんに。

(根上淳氏は有名な俳優さんで、奥様はペギー葉山さん。根上さんはTCCさんの会長でもあられて、根上さんのお宅で行われるクラブのミーティングも楽しみでした。ペギーさんがあらわれると、一瞬ぱっとあたりが華やいで、お話が始まると表情豊かなお声に皆魅了されたものです。)

TICAブランチクラブとしてのクレド18年の歩み 3

  • 2013/11/01 07:50

CREDO第一回勉強会を終えて
小島先生と日本のキャットショーの歴史

帝国ホテルで食事付きのキャットショー エントリー230頭!

日本初の猫の組織としてJCAが創立されたのは昭和29年。以来10年くらいの間にその中から分裂が始まり、様々な猫クラブが出来てきましたが、日本橋三越の屋上で野外ショーが行われた時の出陳猫種はペルシャ、シャムはほんの15~16頭で、後はすべて混血種。着物姿で正装した女性たちが優雅に引き綱をつけたそれぞれの猫を台の上に並べ、審査員は次々にただ何となく猫に触れるだけ。その様なショーのあり方に疑問を持たれた小島先生は、審査はきちんと為されなければならないと提唱、また、ショーには華やかさもなければならないとのお考えから、ICCとして帝国ホテルで食事付きのキャットショーを企画された。出陳ケージは舞台上に並べ、見る方たちは観客席から審査を見学するスタイルのキャットショーで、出陳頭数はなんと230頭、小島先生でなければなしえなかった素晴らしい快挙であったでしょう。
昭和40年代にCFAが外人ジャッジを招いて、現在行われているスタイルのキャットショーが始まり、今日に至っている。TICAのラリー ポールさんはCFAから分かれてACFAを作り、そのACFAから日本では堤さんのクラブが生まれ、名古屋のAJCが誕生しました。

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このときに小島先生がお持ちになったたくさんのお写真を拝見いたしましたが、着飾ったオーナーさんたちが、引き綱をつけた猫たちと一者のお写真とか帝国ホテルの豪華なカラー写真など、貴重なお写真をたくさん拝見することが出来たことは幸いでした。
                                                                hikoma

 All Japan Cat Club (全日本愛猫協会)私は河橋先生が代表になってからのメンバーになりますが、堤さんから河橋先生に、代表の移行はあったのでしょうか? このあたりの事情をご存じの方がいらしたら、教えていただけたら幸です。
私の猫歴は、このAJCさんから始まりました。           hikoma

TICAブランチクラブとしてのクレド18年の歩み 2

  • 2013/10/25 07:07

クレド会報VOL2より

アジアリジョンの表彰式がホテルで華やかに始まった記念すべき第一歩

 TICA ASIA REGIONAL AWARD 1995 表彰式リポート(レポーター:鈴木 里美)

7月30日、品川パシフィックホテル

アジア地区ディレクター :根上 淳                                                              アワード授賞式で大事なことは、表彰される方々がたくさん出席することだと思います。そのためには表彰される人が集まりやすい方法を考えなければならない。どうしても東京が中心になりますが、地方の開催も考えていきたい。TICAにおけるアジアのブランチとして、よりよい方法を考えていかなければならないと思います。

主催クラブ: ECC 大泉本子                                                                                                  カタログを作成するに当たり、最も苦労したことは猫の名前の読み方でした。また連絡が落ちた方がありはしないかと、それが何より気にかかりました。ただ、TICAの方は、ショーで競い合ってよい成績を取っていこうという気持ちがあまりないので、まずそのような意識になっていただくと言うところから始めなければなりません。とりあえずはスタートラインに立ったと言えるでしょう。今後、スライドを取り入れるなど、いろいろ方法を検討していきたいと考えていますが、各メンバーがTICAに誇りを持ち、皆ががんばろうという気持ちを持つことが大切だと思います。

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(品川パシフィックホテルでのアワードパーティー、このような形でアワードパーティーが行われたのは初めて。ロシアンブルーで受賞した大平さん、九州からノルウェイジャンの浜野さんのコメントもいただきました。私のバーミーズも4位に入っていたので、前日からホテルに泊まって、ドキドキしながら当日は出席したものです。

アジアリジョンの表彰式がホテルで華やかに始まった記念すべき第一歩でした。hikoma)

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 猫インターフェロンってどんなお薬かご存じですか?

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(いまでこそ獣医師の元でインターフェロンはごく簡単に治療に多用されていますが、1995年当時はまだわからないことだらけ。初心者用にわかりやすくインターフェロンの効果、使い方などをご紹介しています。hikoma)

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猫種紹介 「マンクス」

猫の雑学: 鈴木 録

 猫の渡来・猫の語源・古典の中の猫・十二支・招き猫

アニマル レフュージ カンサイ「震災 その後 動物たちは 今」 :友成 晴世

 阪神大震災後、気にかかっていた「アーク」訪問を果たす機会を得た。悲惨な動物たちにお目にかかるのかと覚悟を決めて訪れたのだが管理者のエリザベスオリバーさんに案内されて、山の斜面を利用した猫舎や犬舎に向かうと遊び空間が十分取られたお部屋、猫たちにはスクラッチのための大きな木も用意されており、なにより猫たちはオリバーさんの周りを取り囲んですり寄ってくる。彼らの信頼はオリバーさんに! ほんのわずかな訪問時間だったが、救済された愛犬に会いにいらした初老のご夫婦、いそいそと犬舎の方に走るように近づいていたのが印象的だった。

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(この後何年間かクレドからは継続して寄付金を送り続けました。hikoma)

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アワードポイントの計算法

 (ショーにエントリーされながらも、のアワードポイントの計算法を知らない方が多いため、ショーのレーティングの基本であるスコアリングについて、表を交えて詳しい説明を掲載いたしました。いまでこそ、各クラブのカタログには必ず掲載がありますが、これはクレドから始まったものです。hikoma) 

 

 

ジャッジのお仕事

  • 2013/10/24 07:17

昨日、「クレド18年の歩み」を書こうと思い立ってみると、ジャッジ歴25年(実はTICAに登録されていなかった分も含めるともっと多くなります。)、無駄にはお仕事をしてこなかったかな? まず、ジャッジというお仕事はキャットショーでただ順位をつけるにとどまらず、その与える順位に託して、実は多くのメッセージを伝えているのです。ジャッジ台の上で、エントリーされた猫たちは多くのことを語ってくれます。ジャッジは審査控えケージから猫を出して審査台の上に置くまでの間に、その猫の発する言葉を受け止めなければなりません。ファーファーと怒っていても、それがどのような感情から来ているのかを見極めなくてはならないし、その様な子に対しては審査も考慮して行う必要があります。また、身体の状態を見て繁殖の過程になにか問題があるように見て取れる場合はオーナーさんへのアドバイスもしなければならない、そして、なによりジャッジの最も大きなお仕事としてはその猫種のスタンダードに多く関わっていくという責任重大な面を忘れてはなりません。ジャッジがどのような猫をファイナルに残すか、またその猫をどう評価するか、それはブリーダーさんにとって繁殖の方向性を決定する大事な大事な「選択」であるし「説明」になるわけです。ともすれば見栄えのするエキストリームな猫をファイナルにと残しがちですが、そこに生じる繁殖上の危険をもジャッジはわかった上で「選択」し「説明」しなければならない。ジャッジの選択は猫種を健康に維持していく上で非常に重要な責任を負うのです。もし、「ジャッジは教えているわけではない」と考えている方がいるとしたら、そこには健康な猫種存続の大きな危険があるとご注意あれ! ジャッジは猫種存続にとって大切なことを、審査を通じて「教えていく」、それが大切なお仕事なのです。


 

TICAブランチクラブとしてのクレド18年の歩み 1

  • 2013/10/23 07:11

1995年クレド発足以来、会員同士をつなぐ大切な「場」として、会報は大きな役割を果たしてきました。でも、今やネットの時代、クレドもWebサイトの充実を図ると共に、私のブログコーナーを設け、これまで会報で発信してきたメッセージをこのブログから発信することにいたしましたが、ネット環境を持たない会員さんからは、とても残念ですとのお言葉が寄せられて、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。思えばこのような方々のご協力なくしては、クレドの会報はあり得なかったと改めて感謝を捧げたく存じます。今、傍らに会報を置いて読み返しておりますが、クレドの歴史はTICAブランチとしてだけではなく、アジアリジョンを支える1クラブとしての働きも大いに存在していたような気がいたします。C.A.T.CREDO(クレド)、1995年6月18日発足、会報はその翌月発行。以下、会報をご紹介することで、このリジョンの歩みも共にご覧いただけるのではないかと少しずつ記していこうと思い立ちました。

VOL 1 より

C.A.T.CREDO 発足に当たって: 一人一人の個性豊かでアイディア豊富、若い力がみなぎっていて、そこにブレーキを掛けたり取捨選択をしたりするのが今後の私の課題。メンバーの一人一人がお互いの仕事の」価値を認め、正しく評価し、尊敬し合えるような理想郷を作り上げていきたい。  (会長 友成 晴世) 

猫種紹介: Burmese(バーミーズ)

ASIA JAPAN AWARD 94~95:Best Cat   ORENO BARBARA KRYGER (AS) 4926    2nd Best Cat   JEDIDIAH F 14 TOMCAT (NF) 3396     3rd Best cat  KLEAUKLA CRICET (HI) 3287   ベストに輝いたオレノのアメリカンショートヘア シルバータビー、女の子なのにボディタイプが素晴らしく、大きなグリーンの目、華のあるお顔立ちなど、ありありと思い出されます。そういえばオーナーの関谷さんに似たところがあリましたね。 2位のトムキャット、九州の浜野さんの素晴らしいノルウェイジャン、こちらもお顔、似ていた! 不思議にオーナーさん、ブリーダーさんに似ている子って多いですね。

CAT SHOW スケジュール: TCC :TICA有名ジャッジ ラリー ポールさんをゲストジャッジに迎えて 高島平展示センター。AJC: 名古屋 愛知県中小企業福祉会館。 ECC :ノルウエージャン フォレストキャットのブリーダーさんでもあるパティ アンドリュースさん がゲストジャッジ。

FROM TICA: これまで25ドルだったライフメンバーフィーが突然1,000ドルに値上げされ、その事情なども併せてお知らせ。

クレド第一回勉強会のお知らせ:小島正記先生「恐ろしい病気から猫を守るには・猫の発生スタイル・猫のボディタイプ・猫のカラーパターン・コートタイプのいろいろ」 会場:千代田区万世橋区民会館

ジャッジを目指す方にホットニュース:TICAショールール・クラーキングマニュアル・ジャッジングプログラム最新版年内発行のお知らせ。

このようなところから始まったクレド会報、各クラブのショースケジュールまでとりあげていたのにはちょっと驚きました。

1995年当時、河橋先生のAJCさん、大平先生のTCCさん、そしてTCCさんから離れて立ち上げた大泉先生のECCさん、そしてやはりTCCさんから離れた私友成のC.A.T.CREDOなどがTICAブランチとしてのアジアリジョンを支え始めていたわけです。大泉さんはチンチラがご専門、私はバーミーズ、サイアミーズ、ロシアンブルーなどの繁殖をしていました。