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Awards (アワード)

  • 2012/08/11 05:59

8/19、東京箱崎ロイヤルパークホテルで、アジアリジョンのアワードパーティー。

2011-2012年にかけて、1年間ショーの成績を競った猫たちの年間アワード表彰式です。

雨にも負けず、風にも負けず、雪の日も、また猛暑の日もあったでしょう、それらの日々を、ひたすら愛猫と友に週末をショー会場で過ごした日々の成果が、この日、祝福されるのです。

ショーの多くは東京で開催されていますが、名古屋、九州でもショーが行われて、アワードを走る(キャンペーンする)場合、チャンピオンシップでは、これらのショーほとんどに参加するようになります。

オーナーさんにとっても、また猫たちにとっても、多くの負担が課せられるアワードキャンペーンですが、終わってみれば、深く心に残る、良き思い出となるに違いありません。

アワード入賞を果たしたCat,Kittenのオーナーさん達からコメントを頂きましたので、お写真と共に次回ご紹介いたします。

お楽しみに。

初乳

  • 2012/08/10 06:21

「初乳」

我が家では、帝王切開で出産するケースが多いため、あらかじめ2頭の女の子を同時に交配、出産も一緒にと、できるだけ計画的に行っていますが、それでも毎回というわけにいかず、また、それまで自力でちゃんとお産が出来ていたのに突然帝王切開にという場合もあります。その様なとき、お腹から赤ちゃんが半分眠った状態で取り出され、羊水がきれいにぬぐわれ、か細い鳴き声をあげる頃、お母さんのお腹の縫合は完了します。痛々しいお母さんのお腹、でも無理をしてもお乳を何とか赤ちゃんに飲ませてあげなければと、看護士さんとともに必死で乳首を赤ちゃんに含ませます。「初乳」は赤ちゃんにとって非常に大切なお乳だからです。でも、初めの頃はこんな疑問もありました。

「初乳」って、赤ちゃんが最初に飲むお乳のこと、それとも母猫の出産後の最初のお乳?


今では、出産後最初に出る免疫力を多く持ったお乳だと知っていますが、改めて今回会報で取りあげてみることにしたところ、「初乳」に関する資料がほとんどないという壁にぶつかってしまいました。
そこで、「困ったときはこの方」、まず遺伝学に詳しい生物の先生MarchさんにHelpをお願いし、次いでクレド専属ドクターで、私のホームドクターでもある臼井良一獣医師に詳しいことを伺ってみました。


Wikipediaの記事より。

「初乳(しょにゅう、英: colostrum)は、分娩後数日間に分泌される乳汁。ただし、初乳の期間は学術上明確になっておらず、分娩後最初の乳汁のみや、分娩後5日目まで、分娩後1週間以内、分娩後10日目までと様々な解釈があり明確な定義はない。初乳は生理的異常乳であり、その後に分泌される乳汁とは組成が異なり、固形分、タンパク質、脂肪、灰分が多く、乳糖は少ない。特に抗体(IgGやIgA、IgM)や、IGFやEGF、NGFなどの成長因子が多く含まれることが特徴となる」

初乳の特徴となる抗体(IgGやIgA、IgM)は、種による配合割合が変わり、胎盤におけるの抗体移行能の違いにより、以下のように分けることができる。

1.胎盤を介して抗体(IgG)が胎子に移行できない。
ウシやウマ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、パンダなどでは、初乳を介してIgG(移行抗体)が新生子に移行するため、初乳にはIgGが高含有されている。 ウシでは初乳中の免疫グロブリンの吸収能力は生後24 時間以内で100%であり、ブタでは生後0~3時間では100%、3~9時間では50%である。

2.胎盤を介して低濃度の抗体(IgG)が胎児に移行する。
マウスやラット、イヌ、ネコなどでは胎盤を介して低濃度のIgGが移行するが、多くは初乳を介して移行するため、初乳にはIgGが高含有されている。

3.胎盤を介して高濃度の抗体(IgG)が胎児に移行する。
ヒトやウサギ、モルモットなどでは、胎盤を介して充分な抗体(IgG)が移行する。


以下解説                                              March Hare
I
GFはインスリン様成長因子、EGFは上皮成長因子、NGFは神経成長因子である。
IgG・IgA・IgMは抗体(免疫グログリン)のクラスである。

抗体はタンパク質であり、通常は経口投与しても小腸から吸収されることはない。
しかし、出産直後の新生児のみ、初乳に含まれる抗体は小腸から吸収される。

抗体産生は獲得免疫の結果である。つまり抗体は、出産後に新生児が抗原に感染した結果つくられるものであるから、出産直後の新生児はまだ自ら抗体をつくることはできない。従って、多くのほ乳類は胎盤を通して抗体を母体から胎児に移行させるか、初乳に含まれる抗体を新生児に飲ませることで新生児は免疫を得る。

特に、ネコは胎盤からはあまり抗体が移行しないので、多くの抗体が胎盤から胎児に移行するヒトよりも初乳を新生児に飲ませることが新生児の免疫獲得に必要となる。

新生児溶血症が、ヒトではRh-型の母親がRh+の子を二回目に妊娠した場合と、ネコではB型の母親がA型の子を妊娠した場合に起こることを思い出してみよう。
抗Rh抗体は胎盤を通って胎児の赤血球を壊すので、ヒトの場合は胎児段階で黄疸が現れ、出産後直ちに血液の入れ替えが必要となるが、ネコでは抗A抗体が胎盤を通らないので、出産後初乳を飲むことで起こることは上記の事実と対応している。

なお、ヒトでも同じ理由でABO式血液型でO型の母親がA型またはB型の胎児を妊娠した場合には新生児溶血症が起こらないのは、抗A抗体や抗B抗体はIgGではなく、5量体のIgMで、分子量が大きく胎盤を通れないからである。


「初乳]
                                     獣医学博士 臼井 良一
 人の胎盤は胎児側、親側とも血管が密接に接触しているため、出生以前から多量の免疫グロブリンを親から受動しているが動物の胎盤は胎児側が絨毛、親側が血管あるいは絨毛であるため、人より少ない量の免疫グロブリンしか受動することができないので、出生後、初乳から免疫グロブリンを受動することは大切である。初乳とは生後初めて飲む乳のことであるが、生後3日間を総称して初乳と云う。初乳は出生動物の受動免疫および栄養源としてきわめて重要である。特に高濃度の免疫グロブリン(IgG)とともに病気に対する抵抗性に必要なビタミンAも豊富に含んでいる。出生動物の血液中の免疫グロブリン量は少なく病気に対する受動免疫を得るには初乳中の免疫グロブリンを吸収することが必要である。出生動物が初乳中の免疫グロブリンを吸収する機能が持続するのは出生後16-27時間以内で、その後は消化管の消化酵素によってアミノ酸に分解されてしまうので免疫グロブリンとしてではなく、ただの蛋白質として吸収されることになる。動物では主にIgGが免疫グロブリンとして乳汁中に分泌されるが人ではIgAである。

 出生動物(牛)自身の免疫:胎齢59日にIgM産生細胞、胎齢145日にIgG産生細胞、胎齢220日にIgA産生細胞が出現する。IgMは130日胎齢、IgGは145日胎齢で血液中に存在する。すなわち生前から免疫グロブリンを産生する準備が出来ていると理解できる。

(臼井先生は“牛”を対象とした「初乳」の研究論文を発表されているので、今回も「牛の場合ですが」と前置きされていましたが、Marchさん、臼井先生共に「初乳」は出産後最初に出るお乳ということでした。最悪の場合は、乳母さんに預けることも必要ですが、とにかく出産後すぐに母猫のお乳を飲ませることは、仔猫にとって、免疫力がどうつくかという非常に重要なポイントとなります。)

帝王切開に踏み切る時2

  • 2012/08/05 05:37

出産、それも初産の場合は、何か不測の事態が起きることをあらかじめ想定して、出産日から逆算して交配日を決めることが大切ですが、猫種によって63日から67日と大きく開きがあるので、交配を考えて仔猫を迎える方は、お母さん猫が交配後何日目くらいに出産しているかを伺っておくとよいでしょう。

私の猫種の場合は63日~64日。もしもの時を考えて、出来るだけ金曜日か土曜日になるよう交配日を調整します。(ホームドクターのU犬猫病院は木曜日休診)

出産日から1週間位前にレントゲン・エコーで仔猫の状態を診ていただいて、その時に仔猫に異常がなければ安心ですが、逆子であったり、小さすぎたり、何か普通と違う時には要注意。

(U病院のレントゲン映像では、脊柱と頭部が鮮明なので、赤ちゃんが何人いるか、また位置関係もはっきり分かります。)

赤ちゃんは羊膜に包まれているので、陣痛が始まると、まず風船状の膜が外に出てきます。

お母さんが息むと、その風船はプワァ~っとふくらんで、赤ちゃんはその風船に守られて産道を通過してきます。胎盤はその風船の後に続いて出てきますが、お母さんは舐めて舐めて仔猫を風船から外に、仔猫誕生の瞬間です!!!

でも、この風船が出たり引っ込んだり、そのうちに破水してしまうと、赤ちゃんは産道で止まってしまい窒息。陣痛が始まっていて、破水があったら帝王切開を覚悟してください。

あらかじめ獣医師との打ち合わせがなされていて、迅速に対応できればその子も、次に続く子も助かるでしょう。

また、出産前の1週間ほどの間に陰部からのオリモノや出血があった場合には、注意が必要です。

オリモノ、出血などは赤ちゃんがお腹の中で死亡している場合があります。そして、死亡した子がいると、また、その子が産道近くにいた場合は、その子が邪魔をして第2子、3子は出てこられなくなります。オリモノ、出血があった場合は、これまでの経験からほとんどが帝王切開になってしまいました。

帝王切開を決断するときは
  1. 陣痛が始まっても赤ちゃんが出てこないで、途中で止まってしまった場合 (ただ、お母さんによっては「痛み」に弱い子がいて、1子を産んでから中休み、次の子は 1日おいてまた産んだという希なケースもありました。)
  2. 破水があって、赤ちゃんが出てこない場合
  3. オリモノ、出血があって、しかも予定日に陣痛が来ない場合

いずれのケースでも、重要なことは、出産の日には帝王切開に対処できるよう、あらかじめホームドクターとの緊密な連絡を取っておくこと。

☆携帯で連絡を取り合いながら、逆子を無事出産させた、勇気ある若い男性の事例を次回に。

帝王切開に踏み切る時1

  • 2012/08/04 06:31

 

 

 

仔猫のハンドリアリングから、遡って、母猫の帝王切開を決断するときのお話しを少々。

交配後63日が出産予定日、ただ、これは猫種によって多少の違いがありそう。我がホームドクターのU先生も65日と仰っている。でも、私の処では大体において63日目。

今回帝王切開となってしまった未来ちゃんの出産予定日は13日か14日。

未来は体も大きく骨格もしっかりして、運動量の凄さは我が家で一番!

そんな未来だから、絶対にお産も軽いと、希望的観測。

ホームドクターのお手を煩わすこともなく簡単に可愛い赤ちゃんに会えると思いきや、予定日の13日、14日、ついには15日になってもまだ生む様子がない。

2日以上遅れたら、これはもう異常事態を考えなければ・・・・

と、慎重にお母さんの様子をチェックしてみると、何となくそれらしい様子が見えてくる。

産箱の底をバリバリ引っ掻く、お尻が落ち着かない、時たまウーーーーっと低いうなり声。

あ、始まる!と、消毒したハサミ、殺菌した糸、ティッシュなど用意し待つ。

ところが、なにか出かかっているのに上手くいかない。延々時間がかかった末、母猫はぐったりと疲れて陣痛も弱くなってしまった。

これ以上待てないと、時計を見ると16日朝6時。生憎祝日で病院はお休み。それに、今回はちゃんと産んでくれることに賭けて、レントゲン、エコーなど、出産前の準備がしていない。

でも、このままではお母さんの命が危ない!

仕方なく、R先生ごめんなさいと、携帯にHELP HELP!

そして私は1時間20分かけて宇都宮まで直行。

一方U先生は、その時長野にいらして、ゆっくり1日観光のご予定だったそう。それが私の[Help」要請のせいで、一路高速道をひた走りに走られて、10時半頃病院に到着。

言うまでもなく、未来はすぐにお腹を切開せられて、仔猫は3匹。でも最初の1匹が産道を出られなくて、残念な結果を迎えてしまった。

他匹は順調で、哺乳しながら、今日までにはもうすっかり大きく成長!

明日は、どんな状況下で「帝王切開」を決断しなければならないか、私の経験を少し書いてみます。

仔猫のハンドリアリング2

  • 2012/08/01 05:37

赤ちゃん猫の哺乳、長年ブリーダーをしていると、やはり哺乳で育てなければならないケースも多くあって、かなり手慣れてきてはいるものの、それでも毎回、慎重に、慎重にと、ホームドクターR子先生のアドバイスにできるだけ従う方向で実践。とはいうものの、R子先生のアドバイスを全て守るのは至難の業。

(先生は、赤ちゃんが「吸うこと」を覚えるためには、哺乳瓶を推奨。)

  1. リキッドのミルクは、缶を開けたら殺菌したグラス容器に移し、冷蔵庫に保管し3日で使い切ること。
  2. 哺乳瓶は毎回熱湯消毒し、赤ちゃんが口にする先端部分は、赤ちゃんの成長に従って、針で突いた穴を順次増やしていくこと。
  3. ミルクの温度には十分な配慮が必要であること。
  4. 容器に熱めのお湯を用意し、哺乳瓶のミルクが冷めないように、授乳中でも、絶えず哺乳瓶をそのお湯で暖めて、ミルクが冷めないように細心の注意を払うこと。
  5. 哺乳中でも、赤ちゃんのお口の周りについたミルクは、こまめに拭き取ること。
  6. 体重測定は毎日行うこと。(大体10g位ずつ増えていることを確認する。)

◇ 守れなかったこと

哺乳瓶でなく、私はシリンジを使っています。使い捨てにし、熱湯消毒の手間を省くためです。

リキッドのミルクは赤ちゃんが1匹だったりすると、4日間くらいまでは使ってしまいます。

産まれたばかりの赤ちゃんには、2時間おきの哺乳が必要と言われていましたが、とても無理。

4時間おきになってしまいます。ただ、母猫の母乳が少しでも出ていれば、もう少し時間が空いても大丈夫。

また、冬の寒いときには哺乳中のミルクの保温も必要かもしれませんが、温かいときであれば、小皿に適量のミルクをとりわけ、レンジで4秒、温かいうちに仔猫は飲み終えてくれます。

初心者の方への、私からのアドバイスとしては、赤ちゃんの姿勢に注意をして欲しい。

赤ちゃんは床(私はテーブルの上)に、四肢をしっかりつけた状態で、左手で上からお耳の辺りを支えてあげ、あまり上を向けずに哺乳します。この姿勢を保つことでミルクが気管に入ることが防げます。

ミルクの量は、赤ちゃんのお腹のしわがピンと張ったら、そこまで。でも、赤ちゃんはお腹が一杯になれば自分で吸うことを止めます。

赤ちゃんの哺乳(ハンドリアリング)、何回経験しても、やはりそのたびに緊張し、はらはらドキドキ、でも、きっとその方が失敗は防げそう。慣れてしまうって、見えなくなることも多そうだから。

(このクレドのブログがR子先生のお目に止まらないよう、祈ります・・・・)                                  hikoma

PS:これは私個人の経験から書いたものなので、「赤ちゃんの哺乳」、もし他にアドバイスがあればメールフォームでお寄せ下さい。

頂いたメールは、このブログでご紹介させていただきます。

ブリーダーを目指す方々に 、このクレドのサイトが役立ちますよう、経験者の方々の色々なご意見を是非、お願いいたします。