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2011-2012 Awards "MOUNTTEINE LILY OF SAPPYCLASSE"

  • 2012/08/13 05:55

2011-2012 Award RW 2nd Best Kitten 
 MOUNTTEINE LILY OF SAPPYCLASSE

野村 陽子

今回これほどの成績結果を出せたことに驚きと喜びで一杯です。

変な言い方ですが、一服休憩?!する感じでブリテッシュを探してたところにECCさんのサイトでとても可愛い子猫が掲載されて、問い合わせてみたらスンナリ我が家へのお迎えが決まり~♪

初顔合わせがクレドのクリスマスショーでした。
第一印象がとっても目色の濃い印象的な顔立ちで、知らない場所でも物怖じしない性格も好印象!

1月のショーデビュー( クレドでの顔合わせはロビーでしました )を済ませてから我が家にお迎えする手はずだったのですがステキなリボンをゲットしまくってしまい、キツンの時期でも出せれるだけ出してみては?なんて声もあがり私もちょっと舞い上がったのですが札幌からの移動やかかる財布問題など思うと躊躇してたところブリーダーの草場さんが率先して預かって出陳する協力を言ってくださりお言葉に甘えることにしました。

ちょっと心配したのは実家住まいが長くなっても私に馴れてくれるかな~?でしたが、気質・性格が良かったのでショー会場で会っても我が家に来てからでも全く問題なく、心配は杞憂に終わりました。

実家といえど『預かり猫』という感覚で気を使ってショーに出張ってくださったブリーダー草場さんに、この賞への感謝がある意味で恩返しになったかしら?と思うところです(^_^;

会場で可愛いと言ってくださったギャラリーの方々、リリーをタイプと可愛さで好印象の結果を出してくださったジャッジの方々、多々忙しい中でもリリーを愛娘として可愛がりピカピカにして出してくださった草場さん

ありがとうございました~♪

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ブリティッシュ ショートヘヤーのポイント

レングズ(長さ)  10

テクスチャー(触感)10

パターン/ カラー 10

このポイントは、なかなか難しいポイントで、カラーによってテクスチャーがそれぞれ異なります。また、パターンも、ブルーソリッド(単色)の場合と、他のカラーの場合とではまたまた異なってしまいます。

でも、私は、このリリーちゃんの場合、ショーキャットとしての華やかさを高く評価しました。「ブルー&ホワイト」というカラーの持つ明るい華やかな雰囲気、そしてまた強い光を放つキラキラとしたゴージャスなアイカラー、目と目の間の間隔も良かったですね。マズルは、女の子にしては力強くまぁるい美しい輪郭でした。

審査の時、ハンドリングに身を任せる従順さも貴重な性格! 

オーナーの野村さんは北海道にお住まいで、ショーの度に飛行機で飛んで来られるわけですが、ブリーダーさんのご協力があってこそ、今回のこの素晴らしい結果があったと思います。

ブリーダーの草場さん、そしてオーナーの野村さん、リリーちゃんのこの素晴らしいアワード入賞、おめでとう!

                                                          hikoma    TOMONARI

2011-2012 Awards "KIRDCOON ROSARIO BIANCO"

  • 2012/08/12 05:14

 

2011-2012 Award RW 13th Best Kitten, Best Maine Coon Kitten
KIRDCOON ROSARIO BIANCO

鴨居 育子 

4ヶ月になったばかりで迎えた3月10日11日に開催されたJapan Cat Lovesのショーに、 「ロゼットを1本でもいただければ、あんこにも私達にも良い思い出になるから。」という軽い気持ちで出陳し、4ヶ月の女の子にもかかわらず14リング中9リングにファイナル入賞をさせて頂いたのが全てのはじまりでした。まさか、その後のほぼ全てのショーに行くことになるとは夢にも思っていませんでした。

4月に5ヶ月を迎え、女の子としては体格のよい“あんこ”でも、骨格のよい男の子たちと競っていくのは、なかなか厳しいものでもありました。

「諦めようかな?」

という気持ちも無い訳ではありませんでした。

大型種の4ヶ月や5ヶ月の女の子がたった2ヶ月の間にアワードを意識して走るなどという無謀なことを、普通はしませんし、出来ません。あんこは「運」を味方に付け、展開に恵まれました。

あんこの実力以上の評価をして頂いたと思っています。

あんこを評価して下さったジャッジの先生方、応援して下さった友人の皆さま方、本当に有難うございました。

キャッテリー KIRDCOON

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あんこちゃんはブルークラシックトービーの女の子、ご存知のように、メインクーンのスタンダードは、大きく高く位置する耳10ポイント、マズルとチンに10ポイント、ボディー(Torso)にも10ポイント、コートの長さ10ポイント、そして、これが辛いところで、筋肉質であることにも10ポイントがスタンダードに定められています。

どれをとっても、女の子には非常に不利。しかもキツンの場合全てがまだまだこれからというスタートラインに立ったばかり。

なのですが、この“あんこちゃん”、キツンにもかかわらず、気持ちよくすっくり伸びたボディは女の子とは思えないしっかりした、しかもバランスを保った美しさ!

「全体的なバランスとプロポーションが大切」とされるメインクーンの特徴を堂々とアピールしてくださいました。

長年メインクーンのブリードを手がけていらっしゃる土居ジャッジからも、ショー毎に高い評価が与えられ、女の子でも、キツンでも、このように活躍できることを、見事に証明して下さいました。

審査台の上で、ゆったりと落ち着いて自分の持っている魅力を十分に発揮できた“あんこちゃん”

アワード入賞、おめでとう!                                             hikoma   TOMONARI

Awards (アワード)

  • 2012/08/11 05:59

8/19、東京箱崎ロイヤルパークホテルで、アジアリジョンのアワードパーティー。

2011-2012年にかけて、1年間ショーの成績を競った猫たちの年間アワード表彰式です。

雨にも負けず、風にも負けず、雪の日も、また猛暑の日もあったでしょう、それらの日々を、ひたすら愛猫と友に週末をショー会場で過ごした日々の成果が、この日、祝福されるのです。

ショーの多くは東京で開催されていますが、名古屋、九州でもショーが行われて、アワードを走る(キャンペーンする)場合、チャンピオンシップでは、これらのショーほとんどに参加するようになります。

オーナーさんにとっても、また猫たちにとっても、多くの負担が課せられるアワードキャンペーンですが、終わってみれば、深く心に残る、良き思い出となるに違いありません。

アワード入賞を果たしたCat,Kittenのオーナーさん達からコメントを頂きましたので、お写真と共に次回ご紹介いたします。

お楽しみに。

初乳

  • 2012/08/10 06:21

「初乳」

我が家では、帝王切開で出産するケースが多いため、あらかじめ2頭の女の子を同時に交配、出産も一緒にと、できるだけ計画的に行っていますが、それでも毎回というわけにいかず、また、それまで自力でちゃんとお産が出来ていたのに突然帝王切開にという場合もあります。その様なとき、お腹から赤ちゃんが半分眠った状態で取り出され、羊水がきれいにぬぐわれ、か細い鳴き声をあげる頃、お母さんのお腹の縫合は完了します。痛々しいお母さんのお腹、でも無理をしてもお乳を何とか赤ちゃんに飲ませてあげなければと、看護士さんとともに必死で乳首を赤ちゃんに含ませます。「初乳」は赤ちゃんにとって非常に大切なお乳だからです。でも、初めの頃はこんな疑問もありました。

「初乳」って、赤ちゃんが最初に飲むお乳のこと、それとも母猫の出産後の最初のお乳?


今では、出産後最初に出る免疫力を多く持ったお乳だと知っていますが、改めて今回会報で取りあげてみることにしたところ、「初乳」に関する資料がほとんどないという壁にぶつかってしまいました。
そこで、「困ったときはこの方」、まず遺伝学に詳しい生物の先生MarchさんにHelpをお願いし、次いでクレド専属ドクターで、私のホームドクターでもある臼井良一獣医師に詳しいことを伺ってみました。


Wikipediaの記事より。

「初乳(しょにゅう、英: colostrum)は、分娩後数日間に分泌される乳汁。ただし、初乳の期間は学術上明確になっておらず、分娩後最初の乳汁のみや、分娩後5日目まで、分娩後1週間以内、分娩後10日目までと様々な解釈があり明確な定義はない。初乳は生理的異常乳であり、その後に分泌される乳汁とは組成が異なり、固形分、タンパク質、脂肪、灰分が多く、乳糖は少ない。特に抗体(IgGやIgA、IgM)や、IGFやEGF、NGFなどの成長因子が多く含まれることが特徴となる」

初乳の特徴となる抗体(IgGやIgA、IgM)は、種による配合割合が変わり、胎盤におけるの抗体移行能の違いにより、以下のように分けることができる。

1.胎盤を介して抗体(IgG)が胎子に移行できない。
ウシやウマ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、パンダなどでは、初乳を介してIgG(移行抗体)が新生子に移行するため、初乳にはIgGが高含有されている。 ウシでは初乳中の免疫グロブリンの吸収能力は生後24 時間以内で100%であり、ブタでは生後0~3時間では100%、3~9時間では50%である。

2.胎盤を介して低濃度の抗体(IgG)が胎児に移行する。
マウスやラット、イヌ、ネコなどでは胎盤を介して低濃度のIgGが移行するが、多くは初乳を介して移行するため、初乳にはIgGが高含有されている。

3.胎盤を介して高濃度の抗体(IgG)が胎児に移行する。
ヒトやウサギ、モルモットなどでは、胎盤を介して充分な抗体(IgG)が移行する。


以下解説                                              March Hare
I
GFはインスリン様成長因子、EGFは上皮成長因子、NGFは神経成長因子である。
IgG・IgA・IgMは抗体(免疫グログリン)のクラスである。

抗体はタンパク質であり、通常は経口投与しても小腸から吸収されることはない。
しかし、出産直後の新生児のみ、初乳に含まれる抗体は小腸から吸収される。

抗体産生は獲得免疫の結果である。つまり抗体は、出産後に新生児が抗原に感染した結果つくられるものであるから、出産直後の新生児はまだ自ら抗体をつくることはできない。従って、多くのほ乳類は胎盤を通して抗体を母体から胎児に移行させるか、初乳に含まれる抗体を新生児に飲ませることで新生児は免疫を得る。

特に、ネコは胎盤からはあまり抗体が移行しないので、多くの抗体が胎盤から胎児に移行するヒトよりも初乳を新生児に飲ませることが新生児の免疫獲得に必要となる。

新生児溶血症が、ヒトではRh-型の母親がRh+の子を二回目に妊娠した場合と、ネコではB型の母親がA型の子を妊娠した場合に起こることを思い出してみよう。
抗Rh抗体は胎盤を通って胎児の赤血球を壊すので、ヒトの場合は胎児段階で黄疸が現れ、出産後直ちに血液の入れ替えが必要となるが、ネコでは抗A抗体が胎盤を通らないので、出産後初乳を飲むことで起こることは上記の事実と対応している。

なお、ヒトでも同じ理由でABO式血液型でO型の母親がA型またはB型の胎児を妊娠した場合には新生児溶血症が起こらないのは、抗A抗体や抗B抗体はIgGではなく、5量体のIgMで、分子量が大きく胎盤を通れないからである。


「初乳]
                                     獣医学博士 臼井 良一
 人の胎盤は胎児側、親側とも血管が密接に接触しているため、出生以前から多量の免疫グロブリンを親から受動しているが動物の胎盤は胎児側が絨毛、親側が血管あるいは絨毛であるため、人より少ない量の免疫グロブリンしか受動することができないので、出生後、初乳から免疫グロブリンを受動することは大切である。初乳とは生後初めて飲む乳のことであるが、生後3日間を総称して初乳と云う。初乳は出生動物の受動免疫および栄養源としてきわめて重要である。特に高濃度の免疫グロブリン(IgG)とともに病気に対する抵抗性に必要なビタミンAも豊富に含んでいる。出生動物の血液中の免疫グロブリン量は少なく病気に対する受動免疫を得るには初乳中の免疫グロブリンを吸収することが必要である。出生動物が初乳中の免疫グロブリンを吸収する機能が持続するのは出生後16-27時間以内で、その後は消化管の消化酵素によってアミノ酸に分解されてしまうので免疫グロブリンとしてではなく、ただの蛋白質として吸収されることになる。動物では主にIgGが免疫グロブリンとして乳汁中に分泌されるが人ではIgAである。

 出生動物(牛)自身の免疫:胎齢59日にIgM産生細胞、胎齢145日にIgG産生細胞、胎齢220日にIgA産生細胞が出現する。IgMは130日胎齢、IgGは145日胎齢で血液中に存在する。すなわち生前から免疫グロブリンを産生する準備が出来ていると理解できる。

(臼井先生は“牛”を対象とした「初乳」の研究論文を発表されているので、今回も「牛の場合ですが」と前置きされていましたが、Marchさん、臼井先生共に「初乳」は出産後最初に出るお乳ということでした。最悪の場合は、乳母さんに預けることも必要ですが、とにかく出産後すぐに母猫のお乳を飲ませることは、仔猫にとって、免疫力がどうつくかという非常に重要なポイントとなります。)

帝王切開に踏み切る時2

  • 2012/08/05 05:37

出産、それも初産の場合は、何か不測の事態が起きることをあらかじめ想定して、出産日から逆算して交配日を決めることが大切ですが、猫種によって63日から67日と大きく開きがあるので、交配を考えて仔猫を迎える方は、お母さん猫が交配後何日目くらいに出産しているかを伺っておくとよいでしょう。

私の猫種の場合は63日~64日。もしもの時を考えて、出来るだけ金曜日か土曜日になるよう交配日を調整します。(ホームドクターのU犬猫病院は木曜日休診)

出産日から1週間位前にレントゲン・エコーで仔猫の状態を診ていただいて、その時に仔猫に異常がなければ安心ですが、逆子であったり、小さすぎたり、何か普通と違う時には要注意。

(U病院のレントゲン映像では、脊柱と頭部が鮮明なので、赤ちゃんが何人いるか、また位置関係もはっきり分かります。)

赤ちゃんは羊膜に包まれているので、陣痛が始まると、まず風船状の膜が外に出てきます。

お母さんが息むと、その風船はプワァ~っとふくらんで、赤ちゃんはその風船に守られて産道を通過してきます。胎盤はその風船の後に続いて出てきますが、お母さんは舐めて舐めて仔猫を風船から外に、仔猫誕生の瞬間です!!!

でも、この風船が出たり引っ込んだり、そのうちに破水してしまうと、赤ちゃんは産道で止まってしまい窒息。陣痛が始まっていて、破水があったら帝王切開を覚悟してください。

あらかじめ獣医師との打ち合わせがなされていて、迅速に対応できればその子も、次に続く子も助かるでしょう。

また、出産前の1週間ほどの間に陰部からのオリモノや出血があった場合には、注意が必要です。

オリモノ、出血などは赤ちゃんがお腹の中で死亡している場合があります。そして、死亡した子がいると、また、その子が産道近くにいた場合は、その子が邪魔をして第2子、3子は出てこられなくなります。オリモノ、出血があった場合は、これまでの経験からほとんどが帝王切開になってしまいました。

帝王切開を決断するときは
  1. 陣痛が始まっても赤ちゃんが出てこないで、途中で止まってしまった場合 (ただ、お母さんによっては「痛み」に弱い子がいて、1子を産んでから中休み、次の子は 1日おいてまた産んだという希なケースもありました。)
  2. 破水があって、赤ちゃんが出てこない場合
  3. オリモノ、出血があって、しかも予定日に陣痛が来ない場合

いずれのケースでも、重要なことは、出産の日には帝王切開に対処できるよう、あらかじめホームドクターとの緊密な連絡を取っておくこと。

☆携帯で連絡を取り合いながら、逆子を無事出産させた、勇気ある若い男性の事例を次回に。