新型コロナウィルスの感染拡大とキャットショー9
- 2020/03/05 22:47
日本相撲協会は新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐため8日から大阪で始まる大相撲春場所を無観客で開催すると発表。また、日本高野連は19日から13日間甲子園で開かれる選抜高校野球大会の通常開催を断念し、無観客での開催を前提に準備を進めることを発表。いずれも前代未聞のことです。が、いずれも関係者が専門家を交えて話し合いに話し合いを、議論に議論を重ねて決定したことであるようです。大事なことは、無観客を決定するのに、この関係者の話し合いという重要な経過をきちんと踏まえている点です。キャットショーに関して考えてみると、3月4月に予定が入っている各クラブのショーが開催されるのか、中止されるのか、開催するとなればどのような感染予防策を講じて開催するのか1クラブだけの問題ではなく、リジョン全体で話し合い考えていかなければならない時期を迎えているのではないかと思う一方、もう遅きに失したのではないかとの疑問も生じています。クレドではこの問題を7回にわたり取り上げてきましたが、クラブの事情に加えてエントリーするオーナーさん達のお考えもいただきたいと、今、何名かの方達にお願いしているところです。その後にはジャッジの立場から、私も意見を述べさせていただくつもりです。
現在エントリーしている方々、かつてショーエントリーを経験した方、アワードキャンペーンを経験した方達など、キャットショーに係わってきた方達のご意見が是非いただきたいです。もし、皆様からいただくご意見の中から、キャットショー開催を予定しているクラブにとって参考になるご意見があればと願いますし、少しでも何かしらの方向性がそこから見えてきたらと切に願うものであります。お名前は伏せて掲載いたしますのでご協力をお願いいたします。(トモナリ)
hikoma@credo.jp
新型コロナウィルスの感染拡大とキャットショー7
前回はキャットショーを開催するクラブの立場をお話ししましたが、特に東京から離れた土地でのショーにはさらに大きな問題が生じるでしょう。例えば、あるクラブでは招待ジャッジの多くは飛行機を利用しなければならないため、クラブは早くからフライトチケットを用意しなければなりません。また、エントリーするオーナーさんたちもかなり早めにチケットは購入するそうです。もしショーをキャンセルにする場合は、クラブはジャッジさん達のチケット代、エントリーした方達のチケット代を全額負担しなければならないかもしれません。莫大な金額になることは間違いありません。今回のようなウィルスによる感染の危機などいったい誰が想像し得たでしょうか。主催クラブの立場に立った時、開催か中止か、非常に難しい選択になりますが、大阪のライブハウスからクラスターが発生した経緯を見ると、風通しの良くない室内で長時間至近距離で人と人の接触があったことが大きな要因としてあげられています。オープンスペースで行う以外のキャットショー会場はこの環境に当てはまりはしないでしょうか?
1クラブだけの問題でなく、これはやはりリジョン全体の問題として話し合いが必要なケースではないかと憂慮します。
WHO は「日本など4カ国が最大の懸念」とし、世界各地で日本人「入国禁止」が広がり始めている現状を厳しく受け止めなければなりません。
3月2日、AJCの河橋先生がお亡くなりになりました。
日本におけるTICAのキャットショーを率先して牽引してこられた先生のご逝去を悼み、
謹んでご冥福をお祈りいたします。
30年以上も前になりますが、私がキャットショーに係わるきっかけを作って下さったのが河橋先生、
犬山のショー会場で、始めて見たキャットショー、河橋先生の優しいハンドリング、
楽しいコメント、審査台の上で、どの猫もとっても素敵に生き生きと魅力に
あふれていました。
先生との出会いがなかったら、今の私はなかったでしょう。
有り難うございます。
新型コロナウィルスの感染とキャットショー6
キャットショー、開催に至るまでに主催者がしなければならないこと。
1:リジョンの年間スケジュールに他のクラブと重ならないよう希望日をいれます。 2:日程が決まったら会場を確保します。例えば大田区PIOの場合は1年前から、東日本橋区立産業会館は6ヶ月前から予約を入れます。どちらにしても希望日確保は必ず出来るわけではなく、予約日は主催者にとってはは大変なプレッシャーでもあります。 3:ショー開催日と会場が決まったら、ショーのフォーマット、例えばバック トゥー バック(1日のショーはその日のうちに終える、午前午後の別なく行われるショー)、オルタネイティブショー(1日を午前の部、午後の部、2回に分けて行うショー)かを決定し、ジャッジさん達にジャッジを受けていただけるかどうかを打診します。海外からのジャッジさんをご招待する場合はフライトチケットを予約する必要があり、ほとんどが解約できなかったり、何割かしか帰ってこなかったりするエコノミーチケットになります。(最近では10万円以下の場合は1,000円の保証金で全額払い戻し可能なチケットが購入できる旅行会社もあります。) 4:TICAからショーライセンスフィーを支払いショーカレンダーに記載していただきます。 5:3ヶ月前にはロゼットを注文します。 6:マスタークラークさん、クラークさんにも依頼をしなければなりません。 7:ショーフライヤーを作成 8:1ヶ月前にはもうエントリーなどの受付も始まります。 9:お弁当を決め、だいたいの数を伝えておきます。 10:プレゼントを用意。
簡単に書き出しても、ざっと10項目、実際にはもっともっと多くのことを主催クラブはこなさなければならないため、今回のようにショー開催ほとんど1ヶ月前にショー中止を決断したクラブは、非常に大きなリスクを負うことになり、苦渋の決断であったはずです。
「開催」か「中止」か。
芸能界では野田秀樹さんが感染防止で閉鎖は「演劇の死」「感染症の専門家と協議して考えられる対策を十全に施し、観客の理解を得ることを前提とした上で、予定される公演は実施されるべき」とした上で、「劇場閉鎖の悪しき前例をつくってはなりません」と主張し、一方、ミュージシャンのYOSHIKIさんはそのツイッターで、「BAND仲間、そしてそのファンのみんなへ」と書き出し、「自分は決して人の模範になれるような人ではないけど、こういう時の判断は間違わない。苦渋の決断を伴うかもしれないけど、今このタイミングで、コンサートを行う行為、及び参加は、危険な行為だと思う…全ての人々に対して。みんなの安全を祈っています」としています。
いずれにしても、その決断にはどのような結果が待っていようと、その結果には全責任を持って対処しようとする心構えが感じられますが、開催した場合に、もしクラスターが発生したとしたら、責任は取りきれるかどうかという点で、私自身は不安を感じずにはいられないのです。