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新型コロナウィルスの感染拡大とキャットショー9

  • 2020/03/05 22:47
エントリーする方の立場から、お二方から貴重なご意見をいただきましたのでご紹介させていただきます。

その一(Aさんのケース)
 
正直、今の状況は自分のエゴとの葛藤です。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」と言う気持ちと、この現在の状況は自分や猫達の未来を考えれば石橋を叩きすぎるほどに慎重でなければならない思いとの間で揺れています。
 
ショーが二つ中止になってくれて良かった、と言うのが正直な思いです。自分自身で判断して決めるべき事象を、他力本願な形に依拠している自分に苛立ちと情けなさを感じてはおりますが。
 
今の状況の中で、ショーを開催されるクラブには、参加される方も多くいらっしゃるのではと思います。アワードやタイトルと言うこと含め、目に見える形を追う方が、目に見えない物への恐怖や不安を抱えて過ごすより楽なのではと思います。前回、名古屋のショーに行った時は正直ずっと不安でした。自分の通常の居住区を離れ、病気になったら、どうしようと。早い話が、「今の勤務先での罹患一号」とか、「キャットショーで罹患!」とか。自責の念と、自分の自己防衛意識の低さ、ひいては村八分的な扱いを受けるかもしれない状況が頭の中に渦巻いていました。
 
ショー関係者の方々には本当に頭の痛いことだと思います。ショー主催側の判断もさる事ながら、「出陳しない」と言う選択肢をわれわれも今一度考えるべきと思います。例えば、アワードのために頑張る事は、命をかけることに値するのでしょうか?猫達にとっては全くどうでも良いことなのは確かです。
 
罹患しないでこの状態を抜け切れれば、実はそれは運が良いことだったのだと思います。罹患して、治って「あの時は無茶をしてしまった」と言う事は、後年、笑い話にはならないと思います。まして伝染性の病気。他所様の命にまで関わる事象は避けるべきと思います。
 
主催者側の判断に自分の生を任せるのでは無く、出陳者一人一人が自分で決定する必要があると思います。
 
もう、自分のエゴとの闘いなのだと思います。
 
その二(Bさんのケース)

出陳者の立場としての感想として。
 
①出陳者の立場からクラブに対しては…
 ・「どのような検討をしているのか、タイムリーに知らせてほしいです。突然、中止を告知されても困るし、中止するような雰囲気の中で、唐突にやっぱり『やります』というのも困る」
 ・「ショーに参加するかしないか、出陳者の自己責任という人もいるが、それはちょっと違うと思う。自己責任論を全面的に否定するつもりはありませんが、今回のようなケースは出陳者ひとりひとりが判断できるようなことではないことを理解してほしい」
 ・「クラブの判断なのかもしれないが、あるクラブは中止で、あるクラブは開催といったことが起きるようなことがないようにしてほしい」
 ・「中止するなら、どうして中止にするのか。中止しないで開催するなら、どうして中止しないのか。はっきり説明してほしい」
 
②出陳者の立場からRDやTICA本部に対して
 ・「先手先手で、どういう場合には中止になり、どういう状態なら中止しないのか、明確な方針を示してほしい」
 ・「こういう時にこそ、TICA会長は世界のメンバー向けにメッセージを出してほしい」
 ・「臨時のNEWS LETTERを出してほしい」
 ・「中止か否かを個々のクラブの判断に任せっきりにするのではなく、RDとしての方針を示してほしい。その方針に基づけば、中止なのか開催なのか、一般の出陳者が分かるようにしてもらいたいです」
 ・「日本にはCFAという団体もあり、『CFAの方がしっかり対処している』と思われないようにしてほしい」
 

 

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