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新型コロナウィルスの感染とキャットショー6

  • 2020/03/02 06:18

新型コロナウィルスの感染とキャットショー6

 キャットショー、開催に至るまでに主催者がしなければならないこと。

 1:リジョンの年間スケジュールに他のクラブと重ならないよう希望日をいれます。 2:日程が決まったら会場を確保します。例えば大田区PIOの場合は1年前から、東日本橋区立産業会館は6ヶ月前から予約を入れます。どちらにしても希望日確保は必ず出来るわけではなく、予約日は主催者にとってはは大変なプレッシャーでもあります。 3:ショー開催日と会場が決まったら、ショーのフォーマット、例えばバック トゥー バック(1日のショーはその日のうちに終える、午前午後の別なく行われるショー)、オルタネイティブショー(1日を午前の部、午後の部、2回に分けて行うショー)かを決定し、ジャッジさん達にジャッジを受けていただけるかどうかを打診します。海外からのジャッジさんをご招待する場合はフライトチケットを予約する必要があり、ほとんどが解約できなかったり、何割かしか帰ってこなかったりするエコノミーチケットになります。(最近では10万円以下の場合は1,000円の保証金で全額払い戻し可能なチケットが購入できる旅行会社もあります。) 4:TICAからショーライセンスフィーを支払いショーカレンダーに記載していただきます。 5:3ヶ月前にはロゼットを注文します。 6:マスタークラークさん、クラークさんにも依頼をしなければなりません。 7:ショーフライヤーを作成  8:1ヶ月前にはもうエントリーなどの受付も始まります。  9:お弁当を決め、だいたいの数を伝えておきます。   10:プレゼントを用意。

 簡単に書き出しても、ざっと10項目、実際にはもっともっと多くのことを主催クラブはこなさなければならないため、今回のようにショー開催ほとんど1ヶ月前にショー中止を決断したクラブは、非常に大きなリスクを負うことになり、苦渋の決断であったはずです。

 「開催」か「中止」か。

 芸能界では野田秀樹さんが感染防止で閉鎖は「演劇の死」「感染症の専門家と協議して考えられる対策を十全に施し、観客の理解を得ることを前提とした上で、予定される公演は実施されるべき」とした上で、「劇場閉鎖の悪しき前例をつくってはなりません」と主張し、一方、ミュージシャンのYOSHIKIさんはそのツイッターで、「BAND仲間、そしてそのファンのみんなへ」と書き出し、「自分は決して人の模範になれるような人ではないけど、こういう時の判断は間違わない。苦渋の決断を伴うかもしれないけど、今このタイミングで、コンサートを行う行為、及び参加は、危険な行為だと思う…全ての人々に対して。みんなの安全を祈っています」としています。

 いずれにしても、その決断にはどのような結果が待っていようと、その結果には全責任を持って対処しようとする心構えが感じられますが、開催した場合に、もしクラスターが発生したとしたら、責任は取りきれるかどうかという点で、私自身は不安を感じずにはいられないのです。

 

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