犬と猫の耳の医学
- 2015/10/21 05:42
「犬と猫の耳の医学」
耳内視鏡(Video Otoscopeによる治療)。
口の中を丁寧に観察しても、胃の中までは見えません。胃の中は胃カメラで見ることができます。耳も外から見ただけでは不十分です。耳内視鏡(耳カメラ)は、従来の耳鏡と異なり鼓膜も鮮明に見えます。耳内視鏡で良い治療ができます。再発を繰りかえす犬や猫のために耳硬性内視鏡による検査と治療が必要です。耳の炎症があると、痛みや不快感のため、耳をふったり掻いたりします。炎症のた めに鼓膜がなくなっても、気づいてもらえない犬やネコがたくさんいます。そして毎日つらい思いをしています。 鼓膜前面の耳垢を摘出しなければ、洗浄しても、すぐに再発します。鼓膜をきれいにして、スッキリ。気持ちのよい人生を! | ||
我が家のホームドクター、臼井玲子先生による著書「犬と猫の耳の医学」が遂に文永堂出版社から発売されました。原因がなかなかわからないまま再発を繰り返していた犬や猫たちが、この耳内視鏡治療で健康を取り戻した例が多く、我が家でも次々と猫たちがこの治療で見違えるほど健康体になっています。頭を振りながらクルクル回って手の施しようが無く「安楽死」を勧められていた 知人の愛犬が、この治療で一命を取り留め、すっかり元気になった例もありました。 この治療は耳内視鏡(耳カメラ)を使って耳の奥を治療する、高度な技術の裏付けがないと出来ない、とても繊細な治療で、今まで世界に例を見ない画期的な治療法なのです。
この美しいお顔が、一端治療が始まると、こわ~い こわ~い お顔に!!! でも、命を預かる獣医師は、怖ければ怖いほど真剣に病気に向き合って下さっているということ、もっともっとこわ~くなって下さいね。
治療を御願いすると、 メールで、このような映像を添付で送ってきて下さいますが・・・・実は、私はどうも、あまり直視できないでいます。 ゴメンナサイ。
玲子先生の病気に取り組む姿勢を拝見する度に、私の大切な猫たちの命を預けるのに、これ以上ふさわしい先生はいないと、心から信頼を寄せています。 耳治療は本当に大変な治療で、午前中はほとんど予約でいっぱい、それも全国から集まってくる患者さんたちが多く、お食事もままならない状態。でも、看護師さん達も優秀な方ばかりで、細やかで的確な看護をして下さいます。 寝食を惜しんで治療に当たられた耳の内視鏡治療がこのように素晴らしいご本となって出版されたこと、心からお慶び申しあげます。 おめでとうございます。 (でも、どうかあまりご無理はなさらないで下さい。我が家の猫たちを診ていただく時間が無くなってしまうと困るので・・・・)
バーミーズの禿ちゃん、この時は中耳炎と目の治療。 お時間はかかりましたが、今はきれいに直って鼓膜も再生されています。もちろん大きな大きな目も元通り!